SYR (Sonic Youth Recordings)

1996年にSYが立ち上げたレーベル。メジャーレーベルでは比較的コマーシャル(と言ってもSYの場合は全然コマーシャルじゃないが)なアルバムを出す一方で、このSYRでは実験的なインプロヴィゼーションなタイプの曲で構成されていることが多い。なお、リリース毎にアルバムで使用されている言語が違うのが特徴。

Sonic Youth – SYR1: Anagrama (1997)
Sonic Youth – SYR2: Slaapkamers Met Slagroom (1997)
Sonic Youth/Jim O’Rourke – SYR3: Invito Al Ĉielo (1998)
Sonic Youth and others – SYR4: Goodbye 20th Century (1999)
Kim Gordon/Ikue Mori/DJ Olive – SYR5 (2000)
Sonic Youth/Tim Barnes – SYR6: Koncertas Stan Brakhage Prisiminimui (2003)
Sonic Youth – SYR7: J’Accuse Ted Hughes (2008)
Sonic Youth med Mats Gustafsson og Merzbow – SYR8: Andre Sider Af Sonic Youth (2008)
Sonic Youth – SYR9: Simon Werner a Disparu (2011)

SYR1 フランス語
SYR2 ドイツ語
SYR3 エスペラント語
SYR4 英語
SYR5 日本語
SYR6 リトアニア語
SYR7 アルピタン語
SYR8 デンマーク語
SYR9 フランス語

ところで、なぜゲフィン・レコードとメジャー契約を交わしながら、一方でSYRを立ち上げることができたのか。

単純にゲフィンとの契約時にインディーでの活動も保証するという素晴らしい内容だったのはもちろんだが、SYは1995年のロラパルーザに出演して多額のギャラを得たことから、ニューヨークに自分たちのスタジオ Echo Canyon を設立したのが大きい。

ここでスタジオの制約に縛られることなく、セッションやレコーディングをすることができるようになり、その副産物でSYR1からSYR3に収録されるセッションを行うことができたわけだ。

2件のコメント

  • レーベル講義、とても勉強になりました。
    毎回違う言語のスリーブってかっこいいですよね。

  • junさん
    コメントありがとうございます。
    SYRのジャケの言葉は読めないなあと思っていましたが、
    まさか毎回違うとは驚きでした。
    自分も最近知ったんですよ。
    今後ともヨロシクです!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください