サーストンのレーベル"Ecstatic Peace!"から1993年にリリースされた"TV SHIT"は、
アルバム"DIRTY"のツアーの際に録音された”No II"という曲の4テイクが収録されている。
果たしてライヴで披露した演奏なのか、
はたまたサウンドチェックの際のおふざけなのかは分からないが、
SYの面々とボアダムズの山塚アイ、そして1曲目にはJ・マスシスも参加している、
ひたすら絶叫の短いパフォーマンスばかり。
俺は今までこれは即興による「単なる絶叫」なのかと思っていたのだが、実はカバーだそうだ。
1曲目の冒頭でサーストンが
「DC Youth Brigadeの1981年の曲『No II』という曲をやる。こんな感じだ!」
と言ってから絶叫し始めている。
ここで出てくるYouth Brigade というバンドはワシントンDCで1981年に活動していた
ハード・コアバンドで、彼らの唯一のEPに収録されている"No Song II"が原曲。
"No"と叫ぶだけのたった
1秒間の曲・・・というか、曲じゃない!
確かにSYのバージョンもただ叫んでいるのではなく、
ちゃんと「ノーーーーーッ!」と叫んでいる。
ちなみにここまで読んで「Youth BrigadeってLAのバンドじゃん」と
突っ込みをいれたハードコア好きな人もいるかも知れないが、
このDC Youth Brigade というバンドは1981年に半年ぐらいしか
活動していなかったワシントンのバンドなので要注意。
なお、"No Song II"は当時のバンドを集めたオムニバス
"THE YEAR IN SEVEN INCHES"で聴ける。
また、この"TV SHIT"は気になるところがいくつもある。
例えば"NO II, Pt2"の最後に突如としてかかるカントリー調の曲。
"I ask my love to take a walk~"と歌われるこの曲は何だろうとか、
他にも"Pt3"や"Pt4"ではグランジ風もしくはヘヴィ系な曲が鳴ったりして、
これらも誰の何て曲なのかよく分からない。誰かご存知の方がいたら教えて!
そして裏ジャケットも興味深い。
かなり古い写真にも見えるが、よく見ると「1300円」の文字が。つまりこの写真は日本ってことになる。
SYの初来日は"DAYDREAM NATION"を発表した直後の1989年2月。
東京では(西新宿にあった頃の)新宿ロフト、京都では同志社大学で行ったらしい。
この裏ジャケはその同志社大学でのもののようで、ある本にはこのバックの看板の別写真がある。
同志社ではボアダムズの前座として出演したそうで、この"TV SHIT"はSYと山塚アイの連名ということで、
これに関連して昔の写真を使用したのかもしれない。
それにしてもSYのライヴを1300円で見ることができたっていうのが歴史を感じてしまう。
最近はこういう類のCDを出してくれないけど、SYRからじゃこういうのは期待できそうもないなぁ。
やっぱりEcstatic Peace!からだろうか!?
special thanks: yMDyさん